<テント日誌 1/17(火)>    再稼働阻止へ、経産省との日々のせめぎ合い      ―― 経産省前テントひろば 129日目――

不寝番の担当時間は深夜の2時30分前まである。それから眠りについたのは
3時だったが冷え込む中であれこれ自問していた。が、堂々巡りを脱しえない。
一体、脱原発は可能か(?)今の運動に足らないものは(?)俺はどうしてここに
いるのか(?)消灯の時間までの話(雑談)なども含め反芻していた。が、これと
いう答えはない。答えがないのが答えという一種の矛盾に置かれるのが体制や
権力に対抗する側がいつも強いられるところである。これは経験的に分かる。
ここでの耐え方、凌ぎ方がどんな運動でも難しいのであろうがここをどう乗り越え
ていくのか。それがテント広場の運動にもあるのだろうと思う。

経産省側はこの間、毎日のようにテントの監視を強め、隙あれば介入しようとし
ている。彼らの張った鎖で転倒し怪我した事件の責任の追及に対しては答えず、
火器の使用についてうるさく写真を撮るなどしている。
今日は先の事故の責任と鎖を取り除けという要求への答を前川審議官が持って
きた。もちろん、事故の責任には答えず、要求は拒否であるが帰りがけに火器の
使用についてテント側と論争になった。
我々がテント内で使用するものは安全で最低限のものであり、防寒上避けられな
いものだ。我々はここで日常を形成している面があり、防寒上で不可欠の範囲の物
しか使用していないのであり、こういうトリビアルなところでのイチャモンを拒否する。
彼はテント側の批判に答えられずに引きあげた。

この経産省では18日(水)第7回目のストレステストに対する専門家意見聴聞会が
ある。この会を経て保安院は大飯原発の安全確認をする予定と報じられている。23
日には国際原子力機関(IAEA)の調査団を来日させてお墨付きを得ようと準備して
いる。ストレステストを経て再稼働というレールに乗った行動である。
福島第一原発震災は未だに収束をせずまたその事故の検証もなされていないの
に再稼働戦略は進められているのだ。「今まで安全と評価してきた人たちが再び評
価したところで、結果は同じである」という声が強い中での進行である。
今回の意見聴聞会では傍聴を排除し《傍聴は別室で映像をみるだけにする》、しか
も三菱重工から多額の金銭を受け取った岡本孝司・山口彰・阿部豊の三委員を残し
たままである。保安院の密室性と原子力ムラとしての癒着構造を露骨に証明している。

経産省や原子力ムラは福島第一原発震災の直後から、原発再稼働に戦略を定め
てきた。その準備をやってきたのである。保安院は東電に福島第二原発の再開の準
備に入るように促したと報じられているが、彼らは4月に日本の全原発の稼働が停止
する段階からの反撃の対応《戦略》を練ってきたのであり、ストレステスト→安全宣言
→再稼働を道筋にしている。政府が政局で身動きの取れない間も官僚主導で事を進
める準備をしているのだ。
経産省のこういう動きを監視し、不断の抗議や異議申し立てをすることがテントの重
要な役割であるが、経産省は隠れた密室的に原子力行政を進めてきた従来のありよ
うを反省し公開的に事を進めるべきだ。前で述べたようにトリビァルなことでテントに介
入するのではなく、公開の討議に応じたらどうだ。

やはりまだ寒い。寒さに耐えながらのテント維持であるが、テント周辺での行動はテ
ントを支える力が厚みを増したことを実感させてくれる。再稼働の動きに対決しつつ、
ミニコンサート、舞踏、それぞれの方法でのアピール活動をやっていただきたい。防寒
具の寄付をお願いしたところヒートテックスの下着などが届いている。紙面を借りてお
礼を申し上げたい。我々は有形無形の励ましに元気づけられている。(M/O)

★テント全体会議  1/20(金) 19時~  スペースたんぽぽ
皆さんのご参加を!